森のひとりごと

2020年1月6日

2020.01.06

 東京から一番遠い街、距離ではなく所要時間が一番かかるという意味での遠い街、とされている島根県の江津市に行ってきた。江津市だけじゃなく浜田市にも足を延ばしたがやはり遠いなあと感じさせられた。転出超過が甚だしく人口が激しく減っているのではないのかという雰囲気が強く強く漂っていた。見つけた島根県のポスターを見て失礼ながら得心してしまった。なんと「練馬区に(人口が)追い抜かれてしまった。負けるな島根県!」というもの。やっぱり事業経営者や社員やその家族から評価されるように都市の魅力を高めていくしかないと改めて確信して帰ってきた。人口減少を避けられなくてもマイルドに減っていく地域を作ること。そのことに尽きる。そんなことを思いながら帰途についたのだが、車に給油しなくては富山まで帰れないことに気づいた。高速道路のサービスエリアのスタンドだとハイオクが1リットル当たり170円台後半だと思われたので、浜田市内のスタンドをのぞくと1リットル当たり166円とのこと。富山はこんなに高くないぞと思いながら走り続け、米子市のスタンドで給油すると1リットル当たり156円であった。ちなみに米子市はライバル県の鳥取県の市である。こんなに単価が違うのでは島根県民も鳥取県で給油しているのではと思わされた。負けるな島根県!!

 さて、今日の定例記者会見で知事選について質問されたので従前通りの考え方を述べた。それは自民党本部が平成18年に改正した各級選挙に関する公認や推薦に関する規定は奥行きのある見識だと思っているので自民党はその規定を尊重した対応をすべきだというものだ。その規定では知事は連続3期までしか推薦をせず、市町村長や議員についてはそういう多選排除の規定が存在しないという規定である。つまり知事と市長ではその対応が違うということである。ガバナーつまり統治者とメイヤーつまり市民の代表者とでは権限も重みも影響力も大きく乖離しており、統治者である知事選に関しては連続3期までしか支持しないという見識がそこに示されているのだ。25年ほどの長きにわたって自民党員であり、また支持を受けてきたわが身は自民党人だと思っている。さすれば自民党関係者に党の規定の尊重を求めることは私の態度として当然のことであろう。先ほどテレビニュースから流れてきたかの人のコメントでは、自らが実質的に5期務めながら他者の多選をあれこれ言うのは変わった見識であるという趣旨の発言があったらしい。私が尊重すべきだと言っているのは自民党のルールであり、かつそのルールは見事な見識であると言っているのだ。したがって私の主張を変わった見識だと発言することは自民党本部の見識を変わった見識であると言っていることに他ならない。私は一方で、自民党の支持を求めようとしないで誰がどんな選挙に臨まれようとそれはその人の権利であり判断であるという趣旨の発言もしている。私の主張は特定の誰かの是非を論じているのではなく、党人であれは党の方針を尊重すべきだというものである。自民党の見識を変わった見識だとされるからには自民党とは違う立ち位置で選挙に臨まれるということだろう。それは全く自由である。もしも自民党の見識を批判しながらそれでも自民党の支持を得ようとするのであれば、それこそを変わった見識と言うのではないのか。はたして如何に?

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