森のひとりごと

2021年3月19日

2021.03.19

 富山大学名誉教授の鏡森先生から興味深い資料をもらった。オランダ・ワーヘニンゲン大学のLinda M Oude Griep 博士らが「リンゴやナシには脳卒中の予防効果がある」とする研究結果を米医学誌「Stroke」に発表したという資料である。リンゴとナシには食物繊維の他にケルセチンと呼ばれるフラボノイドが多く含まれ、抗酸化作用があり炎症を抑える働きがあるのだそうだ。博士らは成人20,069人を対象とした住民研究で、色別の果物・野菜の消費量と脳卒中の10年発症率の関連を検討。その結果、リンゴやナシなどの白色の果物・野菜を多く取る人は摂取量の少ない人と比べて脳卒中リスクが52%低いという結果が出た。リンゴやナシの摂取量が一日当たり25グラム増えるごとに、脳卒中リスクが9%ずつ減少するという結果も出ている。博士らの研究が絶対的に正しいかは今後の検証が必要ではあるけれども、リンゴやナシを栽培する農家には励みになる研究結果だと思う。梨栽培の見習いである僕としてもやる気の出る資料だ。頑張るぞという気にさせられた。
 博士らは一方で「他の果物・野菜にも別の慢性疾患を予防する効果があると考えられることから、リンゴやナシだけではなく、野菜と果物を多く取ることは依然として重要である」とも述べているとのこと。やっぱり野菜を食べなきゃね。せっかくの機会なので、僕がこの10年ほどの間、飽きもせずほとんど毎日取っている朝食を披露したい。まず、リンゴを半分、セロリを半分、小松菜一株に蜂蜜とエゴマオイルを入れた特性ジュースを400㏄ほど飲む。次にレタスと豆腐のサラダを食す。最後にノンシュガーのヨーグルトをワンカップ。これが僕の標準的な朝食。博士に褒めてもらえるような朝食じゃないか。偉い、偉い。これからも飽きずにこの朝食を続けていくこととしよう。それは良いのだけれど、毎晩飲んでいるアルコールの方はどうなんだ!と鏡森先生から叱られそうではあるが…。

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