森のひとりごと

2022年4月5日

2022.04.05

 冒頭の写真は僕がいつも持ち歩くバッグの中に入れているキャンディである。僕は用途に合わせて3種類のバッグを使い回ししているのだが、その3つのバッグの全てにキャンディが3、4本入っている。いったい何故なのか。子供の様に、口寂しくなった時に舐めているという訳では決してない。自分の口に入れることはないのだけれどもいつも持ち歩いているということだ。もう一度書くが、いったい何故なのか?
 ことの発端は数年前のANAの機内誌で読んだ利用者の投稿原稿に由来する。その投稿者が赤ちゃんを抱いてANA便を利用した際に赤ちゃんが大声で泣き出してしまい、静かな機内に大迷惑をかけ困惑していたところ、前方の方からキャンディが順送りに手渡しで運ばれてきて赤ちゃんの口にたどり着いたとのこと。そのお蔭で目的地に到着するまで赤ちゃんが静かにしてくれて助かったのだけども、誰にお礼を言えば良いのか分からないので機内誌に投稿してその時の機内にいたすべての人に感謝の気持ちを伝えたいとする内容の文章であった。こんな状況を想定していての事かは分からないけれどキャンディを持っていた人がいて良かったなあと思いながら記事を読んでいた僕は急にひらめいたのであった。「そうだ、僕もいつもキャンディを持ち歩くことにしよう!そして困っているママの力になろう!」と。
 実は過日、初めて、持ち歩いていたキャンディを子供に渡すことで困っていたママのお手伝いができたのである。その時の詳細を披露することは省くけれど、バッグからキャンディを出すという機会に出会えないまま時が流れていたのだから、僕は大きな達成感につつまれたという次第。いやあ—、やった、やった。もちろん年寄りの自己満足ではあるのだが…。それでも、その日のうちに新しい1本を補充しておいた。令和のキャンディ爺さんはいつでも準備万端なのである。

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