正しく発音、ガギグゲゴ!

森 雅志 1998.07


 もちろん、僕がいつも正しい日本語を使い、発音しているという訳ではないけれど、最近の若い人たちの「 COLOR="#006600" SIZE=+2>ガギグゲゴ」という音のだし方を聞いているとなんとも気になってしようがない。本来は鼻濁音で発音すべきところを濁音で発している話し方が気に障るのだ。


(活字で表現すると濁音も鼻濁音も同じ「ガギクゲゴ」なので、言いたいことがチャンと伝わるかどうか不安だけど、とりあえず濁音を COLOR="#330099" SIZE=+2>ガギグゲゴと表記し、鼻濁音を SIZE=+2>ガギグゲゴと表記することにする。)


 僕の二女は小学三年生である。おそらく彼女はこの濁音と鼻濁音の混乱の問題で困っているに違いない。

何故なら、友達や先生が「アリトウ」とか、「チ COLOR="#330099" SIZE=+2>ガウ」とか、「私…」とかいうふうに「ガ」の音を濁音で発音しているのに、家に帰るとお父さんがその一つ一つの発音にこだわり、キチンと鼻濁音で発音するように注意するからである。これは言うまでもなく教師が悪い(と思う)。正しく鼻濁音を発することのできない先生に接しているのだから、子どもの発音がおかしくなっていくのは当然である。放っておいてもいいようなものだが僕はこだわる。そこで二女はしようがなく使いわけをしているようである。(いやはや。)


 もっとも最近の学校では、「国語」のことを「日本語」という風さえ生じているそうであるが、これはもうなにをか言わんやである。言語学としての日本語を教えているのではなく、わが国の言葉と伝統を教えているのではないのか。僕はここでもこだわるのだ。


(閑話休題。)


 教師どころか、最近はテレビのアナウンサーまでもが鼻濁音を正しく使わない。


 いつからこんなことになってしまったのか。ぼくはニューミュージックの頃からの和製ポップスの歌い方に問題があると思う。サザンオールスターズなどを思い起こせば分かりやすい。「長い夜」や「君を探す」なんていう言葉をシャウトするときには「ナ COLOR="#330099" SIZE=+2>ガ〜イ」や「キミウォ〜サ SIZE=+2>ガスー」というふうに叫んだほうがノリが良い。濁音の方がテンポも良く、激しさも出る。


 でも、日常生活にあってはやはり正しく発音して欲しい。日本語固有のやわらかさを大事にして欲しい。正しく発音、 COLOR="#006600" SIZE=+2>ガギグゲゴ!僕はこれからもこだわっていくのだ。


 もっとも、妙齢の女性から「オネイ…」なんて言われたときは、気付かなかった振りをしてしまうのだけれども。



目次