理由なきイメチェン

森 雅志 2003.03


 一月の末に髪型を変えた。今まで七三に分けていたのだが、全体にかなり短くカットをしてラフな感じになった。僕は、(ごく稀な例外期間を除いて)高校生の頃から一貫して同じヘアースタイルだったので、自分でも若干の違和感があったものの、整髪も洗髪も楽なので今のところ気に入っている。
 お陰様で「少し若返ったようだ。」と言っていただく方も多いのだが、「ただでさえ品が悪いのだから、早く戻せ。」とか「大きい顔がよけい大きく見える。」だとか言われることも多い。評判が優れないのはもともと素材が悪いせいだからしようがないけれど、髪型が固定的な人物イメージを形成する大きな要素であるということを実感させられている。それだけにチョットしたイメージチェンジが出来て面白かった。
 その点、時々ヘアースタイルを変えてお洒落を楽しんでいる女性がうらやましいと思う。僕らも気分次第でイメージチェンジを楽しんだらいいのかもしれない。髪はともかく、春らしくパステルカラーのスーツなど着こなせたらいいのだが、少し早いチンドンコンクールなどと言われそうである。
 ところで僕が髪を切ったのはお洒落心からという訳ではない。実は、この夏に剣岳に登るという無謀な計画をたてたことから、体力を付けたいと思いジムでトレーニングを始めたのである。始めてみるとなかなかに気持ちのよいものなのだが、運動の後の洗髪と整髪がいかにも面倒なのである。そこで短くすれば楽だろうと思い至り、ほとんど衝動的にショートカットとあいなった次第。深い考えや失恋といった背景などがないのが虚しい。
 それでもいろいろ理由を尋ねられるので、表向きには「髪型など気にしないで仕事に集中するためだ。」ということにしてある。この際だから言葉だけじゃなく仕事に集中していこうと思う。短すぎて、髪を振り乱して働けないのが残念だけど。
(ところで貴乃花の断髪式は何時かしらん。)


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