ウォーキングのすすめ

森 雅志 2009.03.05


 今年の山行の予定のうちメインイベントと言うべきものは早月ルートでの劔岳日帰り登山である。以前に一泊二日の日程で同ルートの登山を終えているものの、その際は馬場島までやっとの思いで辿り着いた記憶があるだけに、日帰り劔岳登山は僕にとってかなり思い切った挑戦ということになる。
頑張れば達成可能だと激励していただく山のベテランも多いが、その一方で、無謀だからやめたほうが良いというアドバイスもいただいている。もとよりこの歳になっての挑戦である、無茶をすることなく、途中で断念することも含めて落ち着いて挑めば良いと思っている。そうは申せ事前のトレーニングは欠かせない。そんな思いから時間を見つけてはしっかりと歩くことにしている。ウォーキングマシンの上を歩くだけでなく、先週は二日続けて自宅から市庁舎まで歩いて登庁した。
約6kmの距離だと思うが、なかなかのトレーニングである。これからも時には徒歩通勤を実践してみたいと思う。
 ところで、最近あちこちでウォーキングをしている人を見かける。街中であれ郊外であれ、時間帯に関係なく多くの皆さんが歩いている。神通川の土手や河川敷を歩く人や、呉羽丘陵を選ぶ人も多い。一人で歩く人ばかりでなく、ご夫婦と思しきカップルが連れだって歩いている姿を見かけることも多い。ウォーキングにふさわしいいでたちで歩いている人が多いところを見ると、毎日の生活の中に歩くことが組み込まれているのだろう。
 さて、なぜこんなに多くの人がウォーキングをするのだろう。確かにさわやかな青空の下を歩くのは気持ちが良い。それに加えて、適度なペースで歩くことは体に良いことを皆さんが分かっているからであろう。
ウォーキングはジョギングやスイミングに比べて運動レベルが低い運動であり、無理な負担がかからない。そのうえ少し早いペースで20分以上歩くと脂肪が燃え出し体脂肪率の低下を図ることが出来る。さらには有酸素運動なので血液の酸素運搬量が増大し心臓や血管が若返る。また、脳へ大量の酸素を運搬するので認知症を防止し知的作業能力も向上する。なによりも誰でも、いつでも、どこででも出来る、もっとも手軽な運動なのである。
そもそも神代の時代から人間は歩いて暮らしていたのだ。もちろん馬や牛、輿や駕籠で移動する人もいたにはいたが、人類は基本的には歩いて暮らしてきたのだ。そして歩くことで筋肉を鍛え、体内の機能や臓器を正常な状態に保ってきたのだ。ことさらスポーツをしたりジムに通ったりしなくても健康に生きてきたのである。日々の生活に自動車が入り込み、自動車がないと暮らせない社会を作るまではそうだったのである。今さらクルマのない社会に戻ることはできないけれど、健康の原点は歩くことだと思えば、反省をしながらも少しは歩こうかという気になってくる。
今日も頑張ってウォーキングに出かけるとするか。



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