わが家の朝餉?いや朝雑食

森 雅志 2016.12.05


 食事の準備をするようになってから6年ぐらいになる。そうは言っても、夕食を家でとるのは月に10日から15日ほどなので食材の調達のためにスーパーに買い物に行くのは週に2回程度ということになる。それももっぱら朝食の食材の調達なのだ。後で紹介するけれど僕の朝食は、この数年間毎日飽きもせず同じメニューなので買い物と言ってもあっという間に終えることができる。
 ところで、そのあっという間の買い物のレジでの精算の際にときどき首をかしげてしまうことがある。例えば、僕の前で精算をしている高齢者の方の買い物が明らかに僕よりも多量でありながら2,000円台で済んでいるのに対して、僕の朝食用の買い物が3,000円台になることが多い。長いこと金額のことを気にしないで買い物をしてきたが、一度その不思議さが気になってからは、失礼だとは感じつつも前の人の精算額を観察するようになった。観察をつづけた結果、最近になってやっと理由が分かってきたのだ。僕以外の買い物客の皆さんが買い物上手であり、僕が買い物下手だということである。そもそも僕は単価を気にしないまま毎回ほとんど同じものを買っている。そのうえにポイントカードも使わない。しかしながら多くの方はその日の野菜の価格に応じて食材を選び、特売品などをうまく調達しているということだ。ポイントの加算にも熱心だ。そのことに気づいてからは、周りの買い物上手な高齢者の凄腕に驚かされることが多い。僕のように帰宅してからレタス1個を600円で買ったことに気付くようなヘマな人はいないのである。最近、少しは単価のことを気にするようになったので大根が高いとかピーマンが高いとかを感じることができる。5年前に比べると大変な進歩である。そうは言っても名人級の手練れの高齢者の皆さんの買物ぶりと比べれば足元にも及ばない。これからも前列のご婦人の買物ぶりに驚かされる日々が続いていくと思う。スーパーのレジで怪しげな視線を投げている僕を見かけた際には、学習しているのだと思って許してください。これからも修業の日が続きそうだ。
 さて、僕の定番朝食メニューを披露することとしたい。毎朝作る特製ジュース、トースト、トマト、ヨーグルト、そして大麦を入れた味噌汁という何とも不思議な取り合わせである。ジュースの内容物はリンゴ、柑橘類、セロリ、小松菜、はちみつ、エゴマ油、ニンニクであり、これに水と氷を加えて強力ミキサーで撹拌する。このジュースだけで満腹になるような量になる。僕は5年ほど前から毎朝このジュースを半分意地になったかのように飲み続けている。体に良いものなのかどうかは分からないけれど完璧に惰性化しているのである。そして何故か大麦入りの味噌汁である。こちらは娘たちが毎朝食べてくれるので同じように惰性化してしまったのだ。朝食というよりも朝雑食とでも言えばよいような代物ではあるが、快調な朝であれ二日酔いの朝であれ、夏であれ冬であれとりつづけている。とても人様に披露できるようなものではないが、あれこれ考える必要がないのでこれからも続いていくに違いない。僕の買物下手の一因はこの朝雑食にあることは明らかだ。リンゴの価格が高い時期でも、セロリが品薄な時でもメニューが変わることがないのだから…。せめてこれからは価格と量とのバランスを考えていくこととしようか。
 少しは買い物上手になりたいという思いを伝えたかったのに、朝食をネタにした自虐話になってしまった。恥を忍んでの話題提供だ。皆さんで笑ってください。


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