平成28年11月25日

 最近、東京の「○の丸交通?」のタクシーのリアー・ウインドーに掲示されているキャッチ・コピーの言葉が気になってしょうがない。時どき見かけるのだが、その都度「うぅーん?」と首をかしげてしまう。そのコピーというのが次のようなもの。
  『術(うで)よりも心で運転』
言いたいことは分かるし、インパクトのあるコピーだとも思うけれど…。僕の印象としては「運転技術はともかくも、気持ちを込めて運転しますからよろしくね!」というふうに受け取ってしまう。「心を込めて仕事をしてますから」と強調されると、「いやいや大事なのはまずは運転技術でしょ」と反論したくなる。せめて『術と心で運転』というふうにならなかったのだろうか。それでもまあ、面白いコピーではある。関心も引くよね。
 
 この時期になると、チョットばかり頭を悩ませる課題がある。それは、新年を迎えるにあたってのキーワードやキャッチ・コピーを考えることである。例えば、新春の仕事始めの挨拶でどういう内容のことを語り、シンボリックなワードを使って何を言うのかということは簡単なことではなく、毎年頭を悩まさせられている。まだ11月なのにそんなことを考えていること自体、滑稽なことではあるのだが……。でも、そろそろ考えておかなきゃな!というところが本音である。


 思えば僕も、いろいろな機会に、例えば新年の抱負を語る際などに、キーワードを安売りのように多用してきた。この際に、恥ずかしさを殺しながら過去のキーワードを思い出してみることとしたい。去年までの軌跡を辿るという作業の先にこそ、来年のためのキーワード発見のヒントが潜んでいるのかもしれなのだから。

『あなたの体温を県政に』   平成7年の県議選のために考えたコピー。
               若かりし頃の感性か。
『元気とやまの創造』     平成13年の自民党富山県連政策提言集の
               タイトル公募に応募したもの。
               (県連役員会が審査し採用された
                このワードに報償金が支給された)
『とやま、新時代。』     平成14年の市長選のキーワード。
『シンク・ビッグ スピード』 平成15年の年頭挨拶のワード。
『進化』           平成16年の年頭挨拶ワード。
『他とは違っているか 新しい刺激にみちているか 時の試練に耐えうるか』 
               平成17年の年頭挨拶ワード。
『情熱都市 とやま』     平成17年の市長選後使用しているコピー。
『出力全開(フルスロットル)』平成18年の年頭挨拶ワード。
『原点回帰』         平成19年の年頭挨拶ワード。
『変化の実現』        平成20年の年頭挨拶ワード。
『チームとやま市』      平成20年以来の環境未来都市のコピー。
               以後、『チーム mori』や『チーム
               チーム チーム』なども多用。
『ネクスト・ステージ』    平成21年の年頭挨拶ワード。
『再点検の年 小さなチーム大きな仕事』
               平成22年の年頭挨拶ワード。
『質を高める』(本物の質感・重量感を持った仕事の遂行)
               平成23年の年頭挨拶ワード。
『イマジネーション』     平成24年の年頭挨拶ワード。
               (イメージ力を高めて一歩先を読む)
『機が熟するを待つ、が、待ちすぎると腐敗する』
               平成25年の年頭挨拶ワード。
『検証の年』         平成26年の年頭挨拶ワード。
(足もとや成果を検証し着実に進める)
『思考は原点 姿勢は頂点』  平成27年の年頭挨拶ワード。
『共進化』          平成28年の年頭挨拶ワード。
(それぞの個体がお互いに影響を及ぼしながら進化する)

まあ、ざっとこんなところか。

今になって見返してみると、たいしたワードだとは思えないものばかり。いい加減?な仕事ぶりだと思う。いつものことだ。所詮、僕の力量は知れたもの…。来年の年頭挨拶もはなはだ危うい次第。まあそれでもしょうがない。チビチビ飲みながら…、なんとかもう一つ新しいワードを見つけますかな。頑張りましょう。

平成28年11月20日

 この歳になっても、自分がつまらない人間だなと思う時がある。昨日がまさにそんな日であった。今も少しばかりその思いの残滓にとらわれている。こうやって活字にすることで悔いの念を反省の糧にできないかと思うばかり…。
 昨日は土曜日だったけれど東京であるシンポジュームに参加した。全体で2時間半という長丁場であった。ずいぶんと中身のある充実したシンポだったと思う。そんな機会にパネラーとして身を置くことができたことは僕にとって実に僥倖であった。勉強の機会となり、人脈を広げる機会でもあった。
 そんな良い時間であったにもかかわらず、失敗したなという悔悟の思いでいっぱいである。パネルディスカッションの最後のパートで会場からの質問に答えるという時間があった。何人もの外国人の研究者から質問を受けたが、それなりに対応ができたと思う。最後の最後に質問をもらったインドの研究者の質問の中に僕の知らない言葉があった。いくつかの点について質問された中の1点についてのキーワードが僕の分からない言葉だったのである。回答について頭をめぐらしながら、分からないワードについて「不明にも知らない言葉なので、どなたか教えてください」と言ってから全体の反応をしようと思っていた。正直に言えば、そういう対応が格好いいなあと思ってもいた。そう謀りながらも、実際に僕の口から発せられた回答は、知らないワードを上手く避けながら、全体としては質問に対してそれなりの答えや説明をしてしまうというものであった。議論の場におけるある種のテクニックとでも言うべき手練でその場をそれなりにやり過ごしたということである。僕の分からないワードに対して虚偽の回答もしない、知ったかぶりもしないまま、それ以外のマターについての自分の見解を強調しつつ対応をしてその場をおさめることができたということである。ホントの自分をさらけ出せばいいのに、知らずに誤魔化してしまう。失敗したなあと今も反省している。この歳になれば何も恥じることはないじゃないか。知らないことに当面した時は、素直にストレートに言えば良いのだ。「すいません。不明にもそのことを知りません。」とか「申し訳ないのですが理解できません。」とかと切り出して正直な自分をさらけ出すべきなのだ。そんなことは当たり前なこととして理解していながら、なんで昨日の自分は姑息な対応で誤魔化してしまったのだろう。反省しきりである。自分自身の嫌な一面を久しぶりに自覚させられた。いやはや、つまらない人間だなあ。もう一度人生の仕切り直しということか。まだまだだなあ。御歳64歳と3ヶ月。はてさて…。

平成28年11月8日

 しばらくサボっていたこのブログの書き込みを昨日アップしたばかりなのに、2日続けて書くことになった。いやどうしても書かなきゃならないことが起きたのだ。
 今朝、いつもの時間に出勤しようとして勝手口から外に出てみると敷地内の別棟に住んでいる父と母が2人そろって人待ち顔で立っていた。どうしたのかと尋ねると、市民病院に行くため頼んだタクシーが来るのを待っていると言うではないか。昨日のブログに書いたように、乗用車の運転を止めてタクシーで暮らしていくこととした直後だけに、早速対応してくれたことが嬉しかった。タクシーの到着を待って、2人を乗せて、運転手に事情を話した後、「気を付けて行ってくるように」と伝えたら手を振って出かけて行った。父の手にはしっかりとタクシーチケットが握られていた。良きかな。良きかな。

平成28年11月7日

 過日起きた横浜での高齢者による交通事故は悲惨なニュースであった。87歳の高齢者が運転する軽トラが集団登校中の小学生の列に突っ込み、小学校一年生の男児が死亡した事件である。被害者の少年が可哀そうでならない。保護者の心中も如何ばかりかと思う。哀悼をささげたい。一方、加害者の高齢者についてのその後の報道によれば、帰宅するルートが分からず、一晩中走りまわった挙句の事故であったらしい。認知症気味であるとか、迷子になったパニック状態で走行していたとの報道もある。いずれにしても高齢から来る判断能力の欠如やとっさの対応能力の減退といったことが考えられる。高齢に起因する事故の典型例だと思う。
 さて、わが父は93歳である。農作業上の必要からトラクターや軽トラを運転しているのだが、実はそれに留まらず軽四の乗用車をも運転している。随分前からタクシーのチケットを渡してあり、買い物や通院に車を運転しないように強く言い渡してあるにもかかわらず、そんな注意を他人事であるかのように、こっそりと運転し続けていたのである。以前から僕だけじゃなく、僕の姉や娘たちからも運転を止めるようにと言われ続けていたにもかかわらず、生返事をしながらこっそりと運転を続けていた父なのである。そんな父でも今回の横浜の事故のニュースがかなり効いたとみえる。父と母に対して改めて僕が説得してみると、あっさりと同意してくれ、乗用車のキーを僕に渡してくれた。今年の暮れまでの農作業が済めば軽トラの運転も止めることとして欲しいとも伝えた。来年からは農作業をする畑を大幅に縮小し、自宅の隣接地だけにすることとしたことから農作業のエリアは歩いて廻れる範囲になってしまう。したがって、その領域であるなら軽トラを使用する必要度はほとんど無くなるし、トラクターの使用も一つの畑の中だけということになるので、軽トラの使用を禁止しトラクターだけを認めるということになると思う。ほんとはそれさえ大甘なのかもしれない。でも梨の栽培が父の生きがいなのだから、だからこそ長寿で毎日畑仕事ができているのだから…、せめてトラクターの運転だけはわが家の敷地内に限り認めてあげたいと思う。
 乗用車の運転を止めてくれたことはとりあえず一安心である。後で分かったことだが、信じられないことに父は93歳になったこの9月に運転免許証を更新していた。そのうえに乗用車も新車に買い替えていたのである。その新車を取り上げたかのような形になったのは心苦しいが、父のこれからの日々や家族の安心のことを思えば良い話し合いであり結論であったと思う。タクシーチケットでの移動であっても思いのまま活動的に毎日を楽しんでくれることを願ってやまない。これからも老夫婦の日々が充実したものであることを念じてこの稿を閉じたい…、と言いたいところではあるが…。
 よく考えてみると、僕が農業後継者でありながら幾つになっても父の作業を承継しないことこそが問題の本質だということに気付かされた。父の最晩年の日々を充足したものにするためにも、そろそろ僕が畑仕事の手習いを始める時期が来たのかもしれないなあ。何しろ、農家のアンマなのだから。さて頑張りますかな。

 
 
 
 

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