平成30年5月15日

先週のブログでも少し触れたが、数年前から「世界で最も美しい書店」という本に紹介されている本屋巡りを続けている。この本では全部で20軒の本屋が紹介されているのだが、それぞれの店は世界中に散らばっている。ヨーロッパ、アメリカ、南米、アジアという具合。時間を見つけ、資金を調達しては少しづつまわってきた。この連休に行ったローマの書店で13軒を巡ったことになる。残りの書店を1年に一軒ずつ訪ねたとしてもまだ7年かかる。まあ、のんびりやるさと思いながらローマから帰ってきた。
 ローマにある書店の訪問記ともいうべきエッセイを頼まれていたので、記憶の新鮮なうちに書こうとワードを立ち上げた。資料が欲しいとネットで調べていると同じ書店を紹介している「世界の夢の本屋さん」という本があることを知った。そして、よせばいいのにこの本を注文してしまったのだった。届いた本を見て、ああ危険なものを買ってしまったなと強い後悔に苛まれている。なぜならこの本には最初の本には無かった魅力的な書店が数多く紹介されていたからである。編集も写真も文章も素晴らしく、一瞬でこの本に掲載されている書店に魅入られてしまった。先の本で紹介されている20軒の本屋巡りがまだまだ途半ばなのに、魅力的な本屋を新しく紹介されてはたまったものではない。困ったことになってしまった。僕の性格を知る人には容易に予測がつくと思うけれど極めて危険な状況に陥っているのである。最初の本の書店巡りが終ったら新しい本の書店巡りに突入しそうだということが察知されるからである。危ない、危ない。新しい本からの情報もあって、頼まれていたエッセイを書き終えたのだから、「世界の夢の本屋さん」はもう用済みだということになる。ならば明日にも廃棄することとしたい、と今は思っている。いや、必ず廃棄しないと僕のこれからの時間はひたすら本屋巡りに費やされてしまう危険性が高い。そうは言え、こんな素晴らしいナレッジ本を廃棄できるのか? 2冊の本を前にして悩みは尽きない。甘く危険な香りがする本を持て余している…。困ったことになったなあ…。軽率だった本のネット注文に後悔しきりです。もうアマゾンでは暮らせない。日本人は熱帯雨林地域に立ち入らないようにしましょう。教訓です。  
  
 

平成30年5月9日

 連休にローマに行ってきた。数年前から続けている世界の美しい書店巡りの一環である。久しぶりのローマを楽しめて良かったと思う。充実した連休になった。
 短い滞在だったが地下鉄を使いながら、あとはとにかく歩いて歩いての移動であった。正味で言えば2日間しかない滞在時間の中で、今回のイタリア旅行の目的である書店まで歩いていける距離のホテルに投宿できたのは幸いだった。
 さて、今日披露したいのは帰国途上でのできごとである。フィンランド経由での帰国便だったのでヘルシンキの空港でEU圏からの出国のためのイミグレーション審査を受けたのだが、大変長い列に並ぶこととなった。そのうちにあの国の人と思しき青年が搭乗券を手にしながら割り込んできた。搭乗予定の便のボーディング・タイムが迫っているから先に出国させて欲しいということらしい。多くの日本人旅行者は不満げな顔をしながらも彼のなすにまかせていた。僕は彼の両手に免税店での買い物と思われる袋が幾つもあるのを認めて英語で注意した。きちんと時間管理をすべきだったのだから列に並ぶべきだと言い、デパーチャー・タイムまで時間があるから大丈夫だと付け加えた。そしたら少し前にいた日本人の女性が彼のチケットを見た後で流暢な英語で「自分の便の方がもっと早いのにこうやって並んでいるのだからあなたに割り込む権利は無い。ルールを守りなさい!」という趣旨の発言をした。それでも彼は英語が分からないという表情を見せながら列を横切ってイミグレーションのカウンターに向かったのであった。驚いていると次にまた同じ国の人と思しき青年が割り込んできたのだ。こんどもまた僕とくだんの女性とで強く注意したのだが、効果は無く、また列を横切って行ったのであった。おそらくギリギリまで買い物などをして時間が無いからと言って割り込むという手法をあちこちで繰り返しているのだと思う。これがあの国のやり方であり、文化なのである。まことに困った国柄である。それにしても立派な日本人女性がいたものだと感心させられた。時間が迫っていても並ぶというルールをちゃんと守る。そしてルール破りに対しては毅然と注意する。これこそが我が国の文化であり、国柄なのである。日本人に生まれてよかったとつくづくと思った次第。良い旅になった。

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