森のひとりごと

2022年8月25日

2022.08.25

お盆の終盤から毎日、頑張って梨(幸水)の収穫作業を続けている。昨日までは弟がずっと一緒に作業をしてくれ、昨年をはるかに超える数量の発送箱の出荷をすることができた。弟は昨日家族のもとに帰って行ったのだけれど、70歳と65歳の兄弟による共同作業を今年もしっかりとすることができた。この歳になって、兄弟で力を合わせて働き、夜は四方山話などをしながらお酒を楽しむ時間を持てたことは考えようによっては実に幸福な時間であった。すべては父と母が梨栽培を続けながら僕ら兄弟を育ててくれたお陰である。昨年市長を退任してから、近所の人たちや親せきに助けてもらいながらもすべての工程を続けることができた。一昨年にふざけて作った名刺の肩書は、「果樹手伝い(見習い)」というものだったが、今年は生意気にも「梨栽培」という肩書の名刺を使ってきた。敢えて「梨栽培業」とは言わないことは当然であろう。まだまだ「業」とは言えない栽培者なのだから。それでも「手伝い」が消え、(見習い)も消したことには自分なりの思いがある。いつの日にか「業」と名乗れる日が来るようにこれからも頑張っていきたいと思う。今年の幸水の収穫はまだまだ終わりが見えない。ひょっとするとまだ10日間くらいかかるかも知れない。ワクワクする楽しい日々が続くという事だ。思えば、あの自主隔離の日々は収穫作業が本格化する直前の癒しの時間だったのかも知れないなあ。今日からは独りの作業が続くのだけれども気力は充実している。明日も早朝から頑張ることとしよう。

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