森のひとりごと

2021年10月13日

2021.10.13

 緊急事態宣言が解除されてから急に東京へ行く機会が増えた。シンポジュウムへの参加や、研修施設や大学での講義、講演などの依頼が予想以上に入ってきている。東京にとどまらず、京都や博多での予定もある。農作業の合間を縫いながら楽しんでこなしていきたいと思っている。
 以前とは違って、そういった出張に際しての移動手段を自分で手配しなければならないこととなった。考えてみると、ずいぶんと長い間自分で時刻表を調べることが無かったのだ。秘書課の職員がスケジュールを管理し、出張に際しての手配をしてくれていたのだから…。ほぼ20年ぶりに手帳を持ち歩く生活になったし、チケットの購入を自分でする生活になったのである。何とか一人で生きていく力を回復したいと願っている次第。笑ってしまう。
 まずはJRのジパング倶楽部に入会することからスタートした。3割引きでチケットが買えるのだから有難い。しかし、あいの風とやま鉄道の駅では買えないし、富山駅では知り合いに出会う確率が高いことから(どこに行くのかと質問されることが容易に予想される)、毎回、新高岡駅まで買いに行っている。安いチケットを買うために車で高岡まで往復するという、いささか滑稽な構図であるけどね…。
 新幹線に乗るために、まずは呉羽駅に行き、あいの風に乗って富山駅に向かうこととしているのだが、ちょうど良い時間に接続しているので有難い。呉羽駅まで歩いている時間もなかなか楽しい。時どき高校生と会話できることもまた楽しい。ちなみに、総曲輪や西町方面に出かける際にお出かけ定期券を使って呉羽からバスに乗ることもしばしばである。ずいぶん前に自分が思い付いた仕組みだけれども、使ってみると楽しいし嬉しくなる。バスだけじゃなく、路面電車もお出かけ定期券で利用できるので重宝している。それならということで、ここ2回の東京出張では東京駅からの移動もなるべくタクシーを使わないようにしようとしてきた。先週は東京駅で地下鉄の丸の内線に乗り、赤坂見附で銀座線に乗り換えて表参道まで行った。赤坂見附では、降りたホームでそのまま乗り換えられることに気付いて心が躍った。おそらく40年ぶりであろう地下鉄の乗り換えに一人ではしゃいでいたのだ。そして昨日は、上野駅から東大までなんと都営バスで移動したのだった。東京で路線バスに乗ったのは学生時代以来の出来事である。東大構内で降りたのは僕一人だったが、“初めてのお使い”のようにはしゃいでいた。今月はあと2回上京する予定だが、なるべくタクシーを使わずに頑張ってみたい。そのうちに太川陽介や蛭子能収みたいになったりして…?

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