森のひとりごと

2025年4月24日

2025.04.24

 中日本高速道路(NEXCO中日本)で発生したETC(自動料金収受システム)の障害について、通行していたドライバーに対して料金の督促や遅滞金の徴収をしない方針を固めたというニュースがあった。当初は渋滞解消のために開放した通行レーンを使用した者に対してサイトを通じて後払いをするように求めていたがあきらめたらしい。日本人の正直さを前提に、料金を払って通行した者との公平性を求めたものの引っ込めたということ。僕は最初から違和感を禁じえなかった。自社の責任に起因する障害の発生によって多くの利用者に不便さを与え、物流にまで悪影響を与えたというのに、何よりも料金に見合うサービスを提供できなかったというのにまともな料金を後払いで求めるという姿勢は何かおかしいと思っていた。今になって請求や徴収に高いコストが伴うことに気づき、見合わないと考え請求を放棄したということだろう。そうじゃないだろうと強く言いたい。まともなサービスを提供できなくなったのは自社の責任であると認め、その結果多くの利用者に迷惑を与えたのだから、全社員を動員してでもすべてのレーンを開放して大渋滞を防ぐべきであった。先ずは利用者に対して謝罪することから始めるべきではなかったのか。にも拘わらず、とりあえず通してやるけれど料金はあとで払わないと許さんぞとでも言うべき姿勢はまったくいただけない。猛省を促したいと思う。そもそもこの会社の体質には上から目線の、通してやっているという姿勢があるように感じる。ここ数年、北陸自動車道においても改修や橋梁の更新など安全な走行を担保するための取り組みが熱心に行われている。時どきテレビでもその告知のCMが流れているが、ずっと違和感を感じている。片側通行や迂回通行などの影響が出るにもかかわらず利用者に対して謝罪するという姿勢が全くない。せめて「ご迷惑をお掛けしますが何卒のご理解をお願いします。」ぐらいのことが言えないのかとずっと思っている。それどころか、「お前たちのためにやってやってるのだから、黙って指示に従って走ろよ!」と言っているように感じる。こんな体質の企業ではそのうちにまた問題を起こすに違いない。言っても無理だとは思うけれど、利用者目線を忘れないで欲しいと強く願う。やっぱり駄目かな? 呵々。

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