森のひとりごと

2025年8月3日

2025.08.03

相変わらずの酷暑の日が続いている。そして雨が降らない。深刻な水不足である。わが家の梨畑も、スプリンクラーで散水をしているものの、実の肥大化が遅れていて、まだ小さいのに赤焼けしている実が散見される。予報では今週の半ば頃に雨と出ているのだが…。大先輩の梨生産者の言によれば、「水だけの問題じゃなくて、夜の気温が下がらないとだめだ」とのこと。そうか昼と夜の気温差がポイントなのか。こればっかりは手の打ちようがないじゃないか。農はとことん自然頼みということなんだなあ。
 だったらと言う訳じゃないけれども、一昨日は日帰りで名古屋まで「交通事業者による交通円卓会議」というイベントに行ってきた。そして昨日はオーバードホールでのコンサート。ARKフィルハーモニックという交響楽団とピアニスト辻井伸行さんとの共演コンサートである。世界的なピアニストである辻井伸行の存在はもちろん知っていたが生の演奏に触れるのは初めてであった。全盲のピアニストの迫力と情熱溢れる演奏に圧倒された。僕はチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲が大好きで、時どき畑仕事をしながら聞いたりしている。今回、辻井さんの演奏に触れたことでチャイコフスキーのピアノ協奏曲もまたダイナミズム溢れる素晴らしい作品だと思い知らされた。本当に良いコンサートであった。しばらくクラッシックに触れていなかったので僕の音楽畑も水不足になっていたのかも知れない。そんな僕にとってはまるで慈雨のような辻井さんの演奏であった。9月には今最もチケットの取れないピアニストと言われている角野隼人さんのコンサートの予定を入れている。それまでしっかりと梨畑で頑張りたい。先ずは今夕のためにスプリンクラーのセッティングをしますかな。猛暑、何するものぞ。

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