森のひとりごと

2023年2月10日

2023.02.10

 一般的にそういうものなのかどうなのか、良く分からないのだけれども、70歳という歳になってからどうも涙もろくなったような気がする。例えば、先月の京都において10時間にもわたって乗客が列車に閉じ込められていたニュースを見ていて、ずっと立ちっぱなしの乗客に対し着席していた乗客が席を譲り、順番に座って過ごしたという談話を聞いて涙がわいてきた。今回のトルコ地震の報道を見ていて、救出された赤ちゃんに対してみんなが歓声を上げ拍手する様子に涙を禁じえなかった。10代の頃は、自分でも感受性が強かった時期があったと思う。クラシック音楽を聴いて涙が止まらなかった記憶がある。40代、50代、60第の頃でも映画に感動して涙があふれ、終演後しばらく席を立てなかったこともある。しかし最近の涙もろさはそういう感受性によるものだとは思われない。やっぱり加齢によって涙腺が緩んでいくということか。まあ、それも良かろう。恥じることではないのだから自然体で行こうじゃないか。そう言えば、梨畑で作業をしていて訳もなく涙が流れてくることがある。特段、両親の苦労の様を思い出しているわけでもないのにである。おそらく、寒風で瞼が乾くので保護しようとしているのだろう。詳しく考えず、そういうことにしておくこととするか。

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