森のひとりごと

2023年10月5日

2023.10.05

 昨日、朝から新興という名前の梨をほぼ全部収穫した。わが家にはこの種の樹が二本しかないので販売するほどには取れないのだが、それでもいつも使っている青色のコンテナで11箱取れた。幸水から始まったわが家の収穫も、豊水、秋月と移り、そしてこの新興で最後となる。一年間頑張ってきた作業の本当の意味での集大成と言えよう。黒星病をはじめとする病害もあったし、夏の高温と水不足もあった。僕の剪定技術の未熟さもあって思うように花の咲かない枝もあった。いろいろあったものの全体としては満足のいく成果を残せたと思う。果樹手伝い(見習い)から始まって今年が栽培者三年生であった。まだまだ未熟者ではあるけれど楽しみながら頑張っていきたいと思う。年内にまだ4度の防除作業があるし、肥料やたい肥を撒く作業も山積みだ。何よりも選定作業が待っている。ワクワクする思いである。
 さっそく新興を箱に詰めて兄弟らに送ることとした。姉はこの新興が大好きなうえに赤ワインで煮てジャムを作っているので少し多めに送る。他にも知り合いのシェフがジャムを作るからと言って大量に引き取ってくれる。これから数日はこの梨を欲しいという人に無料配布するのが仕事のようになる。梨が美味しかったと言ってもらったり、こうやって配って喜んでもらう顔を見ると満足の極みである。それがやり甲斐ということだろう。実に幸せな71歳である。感謝、感謝。

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