昨日書いた出張はいくつものポカに見舞われたものだった。先ずは、シンポジュームの壇上で使おうと思い、前日から事務用カバンの中にパソコンを入れて準備していたのにそのカバンごと家に置き忘れてしまったこと。予め主催者にデータを送っていたので事なきを得たが大ポカであった。さらには、ジャケットを着用するためにいつもとは違う靴を履いていこうと決めていたのにそれも忘れてハイキングにでも出かけるのかというような靴で出かけてしまったこと。すべては老化のせいであろうなあ。特に今から述べる最後のポカは人生で初めての考えられないような大、大、大ポカであった。
　宇都宮までは車で移動したのだが、途中で立ち寄ったパーキングで小用をすまそうとするとズボンの中がやけにゴワゴワすることに気付いた。何事かと思いながらチェックのために大用の個室に入って確認してみると、何ということだ!!トランクスとズボンの間にもう一枚短パンを穿いていたのであった。朝にシャワーを使った後トランクスの上に短パンを穿いていたのだが、家を出る際に短パンを脱がずにその上からズボンを穿いて出かけてきていたということだ。さすがにこんな失敗の記憶はないので間違いなく老化がもたらした珍事であった。個室から短パンを手にもって出ていくのも滑稽だと思い、そのまま車に戻り、ツレアイに事情を説明したうえで車内でごそごそと短パンを脱いだ。確認はしなかったが、おそらくツレアイの表情は憐みに満ちたものであったに違いない。その際の短パンが冒頭の写真である。彼には何の罪もないのだが……、心なしかクシャクシャである。