森のひとりごと

2023年3月31日

2023.03.31

 いよいよ梨の花が咲きだす季節になった。わが家の畑の梨も花芽がゆるんできている。人工授粉をするための花粉を採取する交配種の樹から先に咲き、その樹から採取した花を開葯施設に持ち込み一晩熱を与えて花粉として熟成させることになる。早く花が開く樹を持っている生産者は既に花粉を手にしているのにわが家の交配種の樹のつぼみはまだ開ききっていないのでやきもきしている日々を過ごしている次第。そんな気持ちの表れなのか、昨日父と母が登場する夢を見た。両親がそろって出てくる夢は初めてである。明日は花の採取を手伝うために弟が来てくれる。何とか二人で頑張って夢の中の両親を安心させてやりたいと思う。そんなことを考えていたら、不思議なことが起きた。今日、前の選果場長から事務所で見つかったという古いCDを渡された。開いてみると1990年に開催された呉羽梨共同選果30年祝賀会と1993年の呉羽梨新選果場の竣工式・祝賀会の映像が残っていて、30年以上前の父の挨拶の模様を見ることができた。当時70歳の父である。今の僕の年齢である。夢に出てきた父と比べるとさすがに若い映像であった。挨拶の中で「死ぬまで梨栽培を続けたい」と語っている。96歳まで畑に出ていた父らしい言葉である。あらためて自分も頑張ろうという気にさせられた。春爛漫だ。(早い花は冒頭の写真のように満開状態である。)

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