森のひとりごと

2020年2月24日

2020.02.24

 娘二人とペットショップに猫を見に出かけた。猫と犬のコーナーを巡った後で、娘たちがどうしてもと言うので爬虫類の売り場に足を運んだ。蛇やトカゲが動いているガラスケースを目の当たりにして、思わず「こんなのを飼う人がいるのかね?」と口に出した。その瞬間に娘たちが黙って目の前の張り紙を指さした。そこには、実際に飼っている人を不快にするので、「気持ち悪い!」とか「こんなのを飼う人がいるのかね?」などと言わないで欲しい旨が書かれていた。僕は、言わないでほしいと注意がされている言葉をそのまま口にしていたということだ。娘たちの軽蔑光線を浴びることとなった次第。確かに、いろいろな趣味の人や嗜好の人がいるのだから言葉選びに気を附けなくちゃね。反省。反省。
 その直後に、場内アナウンスが流れ、次のような告知がなされた。いわく「ただいま〇〇ノアさんという2才のお子さんがお迷いになっていらっしゃいます。」と。へえー、2歳の子供がどのジェラートを買おうかと迷っていると言うのか。それとも、2歳の子供でも生きることに迷うことがあるのかと不思議な感じがした。迷子の子供がいるという告知をしたいのなら「お迷いになっている」じゃなくて「迷子になっている」じゃないのか。あるいは「迷子のお子さんがいる」だろう。そもそも2歳の子供に対して「いらっしゃいます」という敬語はいらないだろう。僕の語感では、2歳のお子さんがお迷いになっていらっしゃるというのは迷う日本語ということになるのだけれども…。いろんな感覚の人がいるからこういう言葉選びもあるということか。まあ、いいけどね。

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