2025年10月30日

ある手続きのために履歴書の提出が必要となった。そのひな型の記載例を見ると高校、大学の入学・卒業年月日が求められている。例えば昭和51年3月に大学を卒業したことは確実に分かるのだが、3月の何日に卒業したのかまでは記憶にない。全くない。卒業式に出席をしていないことははっきりしているのだが、その日が何日だったかということは分かろうはずもない。そもそも卒業式の日に卒業したことになるのかさえも分からない。やむを得ず、わが家のどこかにあるのかどうかも分からない卒業証書を家探しすることとなった。以前に母が保存していた僕の小学校の頃の通信簿を発見したことを思い出し、そのあたりから探索開始。幸いにもその場所で高校の卒業証書を発見する。僕のものと弟のものが重ねられて一つの筒に入っていた。親というものは何でも保存しているものなんだなあと思いつつ発掘を続けたが大学卒業時のものが見つからない。ほとんどあきらめかけた時に目を付けたのが、娘たちの子どもの頃からの記憶が詰まった物の収納棚。なぜそこに潜んでいたのかは分からないものの、ついにその収納棚で大学の卒業証書を発見することができた。それが冒頭の写真である。卒業式に出なくても送られてきていたのだなあ。手にしてみても記憶が蘇らず、初めて目にしたという感覚である。それでも、お陰様でとてもここに披露することができない滅茶苦茶な青春の時を思い出すこととなり、しばらくは言葉を失くしていた。せっかくなのでこの証書を開いたり閉じたりしてチラ見せ遊びをしてみた。動画を撮ってここに披露したのではあまりに趣味が悪いと思い、シレッと半開きの写真をアップしてみた。思い出すとほろ苦いあの時代。それでも経験値として僕の血肉の一部になっているに違いない。あの日があったからこそ今日の日があるということにしておこう。その後の経歴についても年月日を調べることとなったが、それぞれの時代の自分を思い出すという機会になった。まあ良しとしよう。

チラ見せ?





