森のひとりごと

2020年7月29日

2020.07.29

 今日、驚くべき訃報がとどいた。25歳で事務所を始めた時から仕事の面でもプライベート面においても大変にお世話になった方の訃報である。まさに大恩人である人の訃報なのだ。ところがすでに密葬が済んでいるうえに手を合わせに行く場所もお線香を持参すべき場所もまったく分からない状況で、なすすべもなく自らの不明と不義理を恥じながらうろたえている次第。この方はお子さんがいなくて奥さんと二人暮らしであった。これも知らなかったことだが、今年に入り奥様を亡くされていて一人暮らしであったとのこと。ご自宅で一人でひっそりと亡くなっているところを通いの家政婦さんが発見したということらしい。そんな状況なので、親戚が静かに葬儀を終えられ、新聞に死亡広告が出ることは無く、亡くなられたことも伏せられていたらしい。遅ればせながらもお線香をあげに行こうにもどこに行けばよいのか分からないという状況なのである。大恩人であるのに長く連絡を取っていなかったわが身の体たらくを悔いるのみである。情けない。せめて大恩に改めて感謝しながら、胸中でご冥福を祈ることとしたい。合掌。合掌。

 (不謹慎な物言いになるけれど、やがて一人暮らしになる可能性が高い僕としてはとても他人事とは思えない訃報であった。)

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