森のひとりごと

2023年11月20日

2023.11.20

 父が残しておいてくれた作業所の中にはいろんな道具が潜んでいる。中には用途がまったく分からないような物まである。必要にかられて何か役立ちそうなものはないかと作業所内を物色してみるとなるほどと思わされる道具に出会うこともある。梨畑内のコンクリート製の支柱を動かそうと地中のアンカーまで掘り起こした際に、柱とアンカーを同時に横滑りさせるのに役にたった名前も不明な不思議な道具に助けられた。鉄製のハンマーもその時に存在意義に気付かされた。中には、こんなものまで持っていたのかと驚かされる道具もある。先日、最長2メートルぐらいまで届く剪定ばさみの使い道にやっと気づかされた。剪定をするというよりも高所にある柿の実を取るために備えられていたものだった。高い脚立に乗りながら不安定な中で柿の実を採取するよりも、枝ごと切り落とした方が楽である。今年は柿が豊作で我が家の樹には大量の実が、まさにたわわに付いている。近所の人や知人に貰ってもらおうとせっせと取っているつもりだが追いつかない状況だ。やがて熟柿はみんな落ちてしまうのだからもったいないことになりかねない。誰かが欲しいだけ取って行ってくれるとありがたいのだがなあ。

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