森のひとりごと

2023年6月15日

2023.06.15

父が亡くなって8月で2年になる。父が存命中に作った僕の名刺の肩書は「果樹手伝い(見習い)」というものだった。この時期は作業のやり方などについて何度か病床の父に教えを請うた。収穫前の梨畑の写真を見せると「心配せんでもいいちゃ。何しとってもちゃんと梨は出来っから。」という名言で励ましてくれたっけ。父が亡くなった後は、さすがに「果樹手伝い」と言う訳にはいかず、「梨栽培」と名乗り、そして今年から「梨栽培者」としていることは以前に書いた。いつかは父の墓前に「梨農家」と書いた名刺を持参することが現下の願いである。叶わぬ夢となるのかもしれないけれど…。
 さて、今夏は三回忌の法要が待っている。それじゃあ、ということで思い立って仏壇の清掃をしてもらうこととした。わが家を建て替えたのが昭和56年なので、その時からずっと鎮座していた仏壇を仏壇屋さんが運び出してくれた。2か月後にはブラッシュアップしたものが帰ってきて法要の日を迎えるという算段なのである。恥ずかしながら運び出す前にお寺さんに「魂抜き」というお参りをしてもらうということを知らなかったけれど、今日、数十年ぶりに仏壇のあった場所がすっきりした姿を見せた。それが冒頭の写真である。おろそかには出来ないスペースだと思い頑張ってきれいにした。磨かれた仏壇の前で父をしのぶこととなる。勝手にこれも親孝行かと満足している次第。

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