森のひとりごと

2024年5月31日

2024.05.31

 自宅の敷地内に別棟の居宅が建っている。数年前までは両親が暮らしていた建物だが、今は誰も住んでいない。年に数度だけ弟や姉が使っている程度だ。梨の人口授粉や収穫などの繁忙期に手伝いに来てくれるのだが、その際の宿舎代わりになっているという次第。全国的に空き家が社会問題になっている時節柄、このまま放置しているのも意に添わぬと考え、民泊施設として利用することを思い立った。年が明けてから準備の作業に入り、この度やっと県への届け出が終了し、届け出受理の標識が届いた。(それが冒頭の写真。)
 わが家は最寄り駅であるあいの風とやま鉄道呉羽駅から歩くと25分程度かかるという立地である。そのうえコンビニとも飲食店とも少しばかり離れている。民泊事業を営むには立地条件がすこぶる悪い。逆の立場から言えば、しょっちゅう利用者が来ることになっても僕が対応出来ない。それならばということで、外国人だけを対象とし、事前にメールでやり取りしながらボチボチと営業することとした。素泊まりで一泊2000円という料金とし、オーナーの気分次第で営業するという素人商売だ。そのうえイタリア語を話す利用者の場合、オーナーの気分次第で無料になることもあるという大サービス付きである。週に一度リモートでイタリア語の勉強を続けているのだが、その先生の人脈を中心に口コミで無料宿泊施設のうわさが広がっていくことを期待している。時どき訪れてくれるかもしれないイタリア語を話す利用者と赤ワインなどを飲みながら会話することが目的なのである。こうやって老いを重ねていくことが楽しみなのだ。今のところ、僕の先生であるイタリア人女性が唯一の予約者なのだがどうなりますやら。やれやれ。

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