2025年6月10日

数日前にわが家の梨畑の中に体長40~50㎝ほどの茶色い動物の死体があるのを見つけた。ミミズやモグラの死体であれば時どき見つけることもあるので驚くことはないが、さすがに小動物の死体には驚いてしまった。よく見ると目を見開いて歯を食いしばるかのように口を半開きにしている。出血した様子はなかったが首のあたりの体毛が乱れて変色したようになっていた。おそらく他の動物に喉を噛まれ、窒息死したに違いないと素人判断で思った。体形は細い犬のようでもあり、あまり見たことがないがキツネみたいだとも思わされた。少なくとも犬や猫ではなく、タヌキやイノシシでもない。近くの家の人にも見てもらったが見たことが無いと言う。いずれにしても放っておく訳にはいかない。トンビが上空で見つけて捕食に来るかも知れないからだ。(もう死んでるから捕食は変かな?) スマホで何枚か写真を撮ってから、わが家の敷地内にユンボで穴を掘り埋めることとした。死体を待ち上げてみると意外に軽かった。埋めた後を転圧機でしっかり固めて作業は終了。ファミリーパークの専門家に写真を送り見てもらうと即座に「ホンドテン」であると回答してくれた。「かなり痩せてるね。」とのコメントも。なるほどテンであったか。しかし子供のころからこのあたりにテンがいるという話は聞いたことがない。「ホンドテン」と言うからには本州にいるということだろう。冒頭の写真はこの時の死体の前足のつま先である。ツレアイがスマホの中の写真を拡大してみたところ、何とテンはつま先で小さな花をつまんでいたのだった。もちろん偶然のことではあるが、死出の旅に花を愛でるとはねえ。もっと丁寧に弔ってやるべきだったかなあと思わされた。埋めた後地に線香でも手向けてやりますかな。
そんな人はいないと思うが、テンの死体の全身写真を見たい人がいればメールで送りますが……?