森のひとりごと

2024年5月16日

2024.05.16

 過日のことである。あるホームセンターで買い物をし、セルフ方式で精算を済ませた。開店早々だったので店内にはほとんど買い物客がいなく、店員がレジで手持無沙汰のようにしていた。だからやり慣れないセルフレジなどを利用せずに店員のレジに行けばよかったのだか、何でも一人でやってみようとの思いでバーコード清算をし、商品とプリントされて出てきたレシートを手に意気揚々と出口を通過しようとした。その時に異常音が響き渡り、一瞬何が起きたのか分からず戸惑ってしまった。万引き防止の警告音が鳴り響いたのであった。すぐに店員がやってきて僕の手元にある商品に付着していた小さな装置を取り外してくれた。僕が世間知らずで起きたミスだったのかも知れないが、我が人生に汚点を残したかのような気分になり不本意であった。僕は若い頃から「支払いは早く、請求は遅く」の精神で生きてきた。とりわけ、今年の年初には「老いたモラリスト」として生きていこうと決意していたのだ。誰からも注意されたわけではないけれど、瞬間的に万引き防止音を鳴らしてしまったということは不名誉極まりないと感じている。セルフレジで精算をする際に、手にしている商品には万引き防止のための装置が付いていることや、その装置を取り外す必要があることなどの注意文をディスプレーに表示させることはできないのだろうか。あるいは精算を済ませた時点でその装置を無効化させるようにする設定はできないのだろうか。不満たらたらの独り言を言いながら帰宅した次第。いっそセルフレジ不使用宣言でもしますかな。

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