森のひとりごと

2023年5月19日

2023.05.19

 ここ二週間ほどの間に何人もの人からブログの書き込みがされていないことを指摘された。4月23日に最後の書き込みをしてから一ケ月程度のブランクなのだからヒドイものだ。お叱りを受けることは予想していたが、あきれられたのは胸に刺さった。反省しきりである。今日になって、やっと書き込みをしようと思い至った次第。やれやれ。宿題に追われるように毎日畑作業をしていたのだが、今日、一段落したので少し余裕ができたということだ。
 4月の10日前後に人工授粉をした梨の木には豆粒ほどの大きさの小さな実がたくさんできる。一つの花台にいくつもの実がつくので基本的には一つの実だけを残して残りの実を間引きする。この作業が摘果作業である。ゴールデンウィークのさなかの5月1日からこの摘果作業を始めたのだが、一本の樹を終えるのにも時間がかかり、今日になってやっと第一次摘果を終えることができた。県外に出張する日などを除き、ほとんど毎日朝の5時半頃から畑に出ていたのになあ。実は「黒星病」というものが呉羽梨の多くの園地で大発生しているのだ。これは葉や葉柄や果実に黒いススが発生するもので発病が進むと葉や果実が落ちてしまうという怖い病気だ。何度も消毒防除をしていても劇的な効果はなく、摘果作業中に見つけると即座に取り除き園地の外に持ち出す必要がある。うっかり畑に落とすとそこから胞子が飛ぶということらしい。その「黒星病」に侵された葉と果実の写真が冒頭のものである。腰に下げた袋に見つけたものを入れながらの摘果作業なのでどうしても時間がかかってしまうのだ。これからも畑を巡回しながら見つけては除去するということの繰り返しになる。気温が30度を超すと動きが止まるとのことなのだが、それまでこの戦いは続くということ。久しぶりの書き込みが言い訳めいたグチになってしまった。これも反省しきり。
 そんな中で2年前の4月に植えたミカンとスダチの若木に初めて花が咲いた。二度の越冬に堪え健気に成長してきて、ついに白い花を咲かせたのだ。黒星に悩まされているわが家に白い天使のような小さな花が明るさと希望を運んできたということだ。君たちは偉い。いやあホントに偉い。その写真を末尾に掲載。クロとシロの対比のブログとなった。(そう言えば、いまのところ朝乃山もシロが続いているなあ。)

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