森のひとりごと

2022年6月7日

2022.06.07

 3月4日付のブログで、越冬対策が取られていた柚子、枇杷、スダチなどの菰巻き状態を解いてやったところ、健気にも緑色の苗木たちが姿を現し、よく頑張ったな越冬苗木たちよ!などと言っている文を書いている。その様子の写真も掲載している。その時には緑の葉を光らせていた枇杷だったのだが、その後少しづつ輝きを失い、最近は茶色く変色した葉を一枚、二枚と落としていた。ほかの苗木は日に日に元気に成長しているのにこれだけはダメだったかとほとんどあきらめていた。ところがついに僕は見つけてしまったのだ。小さくて薄くてまだ緑色とは言えないような新芽のような葉っぱが何枚も生えてきていたのだ。それが冒頭に貼付した写真である。暗い光の中で撮った写真なのでうまく伝わらないかも知れないけれど、健気な葉っぱを見てやって欲しい。植物の生命力に改めて驚かされ、かつ感動もした。しっかり育って欲しいと、まるで応援団のようになっている。時どきはピンセットを持って青虫退治もしている。青虫には青虫の人生があるのだけれど…。去年はスダチの葉をほとんど食べられるという事もあった。そのスダチも復活したのだから、きっと大丈夫だよね。

 頑張って簀戸に取り換え、戸出喜信画伯の「パリの四季」のリトグラフも春から夏に取り換えた。わが家の季節が移ろったのだ。そうは言え、もうすぐ僕が70歳になる日もやってくる。お洒落に老いていきたいものだなあ…。頑張ります。

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