森のひとりごと

2023年7月29日

2023.07.29

 今年もカラスに梨を食べられる季節がやってきた。食べられると言っても全部食い尽くすと言う訳じゃないので、5%くらいならくれてやろうかなどと思わないこともないのだが、一年かけて作業を続けてきてやっと収穫の時期を迎えたのだと考えると何とか対策を取らなくてはなるまい。畑の周囲にネットをはり、天井部も隙間を埋めるようにネットを設置した。そのうえで今年は新しい対策を二つ取り入れた。一つは写真のように、大きな鷹のカイトを畑の外に取り付けた。高い場所に釣り竿状の棒を固定し、その先端から延びる糸の先にカイトが泳いでいる。チョットした風でも勢いよく泳ぐので見ているだけでも気持ちが良い。もっと高い空間を旋回しているトンビも驚いているようで面白かった。カラス対策として効果があるのかは不透明だけど…。二つ目は、近くの畑の生産者から教えてもらった対策である。ヒトデの粉末を不織布の袋に入れて畑の周囲に吊り下げるというもの。カラスがこの匂いを嫌って近づかなくなるというものらしい。調べてみると「ヒトデのおかげ」というネーミングの商品が販売されていたので早速購入した。一日かけて10㎏入りの大袋二袋から100g入りの小袋を200個作った。昨日友人に手伝ってもらって何とか設置を終えた。畑に200個のてるてる坊主が吊り下げられている状況になった。先輩農家の言葉を借りれば「かなり効きます。」とのこと。期待大である。あと二週間ほどで収穫期がやってくる。もう少し雨が降ってくれれば良いのだが。

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